2010/11/24

第二回精進料理教室

11月12日(金)可睡斎にて
第二回精進料理教室が
再び行われました。


























今回も二十名の参加者の方々に
お集まりいただきまして、

小金山典座和尚の優しくて親切な
指導と説明で沢山の品数の
精進料理を手ほどきされました。


この精進料理教室では年間を通して
同じ献立を作ることはなく、

毎回趣向をこらしたお品の数々を
来ていただいた方々たちがその場で
調理していただいております。









※ 今回のお品書き


平椀 車麩・大根・里芋・きぬさや

木皿 疑製豆腐・里芋揚げ・みかん

木皿 ほうれん草と菊花の海苔巻

木皿 みょうが寿司

木皿 香菜(お漬物)

茶碗 かぶ蒸し(生麩・ゆり根・銀杏・椎茸・青のり)

汁椀 みょうが・えのき茸・おすまし汁

親椀 むかご飯




車麩は豚の角煮で
疑製豆腐はトンカツに
見えてしまいそうですが、


これもれっきとした精進料理であり、

俗に『もどき料理』ともよばれています。


葉一枚、皮に至るまで無駄にせず
地元でとれる旬の食材をつかい

動物性食品を一切使用しない
美味しくて身体にやさしい

現代人が最も理想とする
ユニークでヘルシーなお料理です。

真心を込めて作られるこの精進料理は
形式にとらわれることなくまずは気軽に
食べていただくことが何よりかと、、、




さて次回の精進料理教室は、

来年の1月27日(木)を予定しております。


http://www.kasuisai.or.jp/news


tel 0538-22-6922

fax 0538-42-1429




どうぞよろしゅう。

2010/11/17

たべるみちしるべ

秋から冬にかけてまだまだ、
食欲の季節がつづいています。

これから年末年始にかけて
忘年会や新年会にと胃袋も
徐々に忙しくなるばかりです。

美味しいものは、

見た目や味はさることながら
多少高価なものであっったり
珍しいものであったりすると

『やっぱり』、『どうしても』と、
健康やダイエットのことが
頭にあるとわかっていながら
ついつい口に運びたくなるものです。

しかし、

お腹も気持ちも満たせる
食事は本当に有り難く贅沢です。

























(餡の固さを調節する小金山典座和尚  ※ お寺の料理長 )


お寺では、


そんな贅沢で肉や魚をふんだんに
使うようなお料理は一切ありませんが

手間ひまかけて美味しくないものでも
美味しくいただくことのできる
技と調理が昔から伝えれられています。

今ではスローフードなどと、
もてはやされるまでになりました。


よそ行のお料理も、
ご家庭でのお食事も、


同じ『食べる』行為でも様々あって
食べる側の一方的な区別が働くことにより
食べられるものも時代によって変化をみせました。


皆さんは、


身体や心にいいものを
召し上がっていますか?


さて、前置きが長くなりましたが


次回は11月12日(金)に行われた、

第二回・精進料理教室のレポートです。

2010/11/16

典座和尚さん

























典座の小金山泰玄 老師


- プロフィール -


大本山 総持寺の典座職を

務めた後、可睡斎に上山。

藤枝市観音寺住職。

精進料理 『水月庵』 主宰。



お腹が減らない日なんてない
禅寺の修行のなかで腹ペコは常である。


食べることは即ち、

己と向き合うことのできる
心と身体のセルフケアであり
自己利他の思いやりが如実に表れる。


禅寺でお台所のすべてを司る
典座和尚(お寺の総料理長)は、

献立、調理はさることながら
その役目以上の体力や
禅の根本的な精神をもって

一挙手一投足、

一息、一息

すべてに心を込め
工夫をこらした一品が

日々、可睡斎の修行僧をはじめ

職員さん方やお客さま方の

口に運ばれている。



これから三回シリーズで
可睡斎の精進料理を掘り下げて
みようと思います。

うつりゆく日々





今朝は一段と冷え込んで

うだる暑さがつづいた今夏も


気がづけば、


秋へとかわり、緑から紅へ、

寒さは傍らに吹きよせてきて


朝夕の可睡斎の回廊や本堂に

しなやかな空気をはこんでいます。


季節の変わりめによって

お寺も様々な表情をみせ、



行事や修行生活も移ろいでは

その流れに順応せねばなりません。


可睡斎では冬支度をはじめています。


その様子や行事日程をこのブログにも

紹介しますので是非ご覧になってください。

2010/11/08

伝える伝わる



















11月6日・SBS静岡放送・『みちブラ』
ご覧になった方々より可睡斎に関する
お問い合わせや、精進料理のご予約を
放送直後から早速、受けつけております。


お参り先で伺ったお檀家さんが
放映を見てらっしゃって、



『地元や菩提寺があんなふうに
紹介されることは何よりも嬉しい』


と笑顔でお話されていたのが
こちらとしても何より有り難く


本当に喜ばしいことでした。



このブログでは放送しきれなかった
可睡斎の素敵なところや門前のお店やさんなども、



ゆっくりではありますが紹介させて
いただきたいと思っています。





どうぞよろしゅう。

2010/11/04

可睡斎が「みちブラっ!静岡十八番」に

 2006年4月放送開始以来、
パックンマックン重長智子アナウンサー
静岡県内の街道名物を紹介してきた
SBS静岡放送の「みちブラっ!静岡十八番」に、
可睡斎が紹介されることになりました。








■ 2010年11月6日(土) 正午0時10分より放送 ■



袋井市と浜松市天竜区を結ぶ「森街道」を” みちブラっ!”します。
この街道でパックン・マックンと重長智子アナウンサーは
どんな十八番(おはこ)を見つけるのか?
袋井のB級グルメがスイーツに変身!?
日本一のトイレにびっくり!卓球少女と対決!
駅でレンタル自転車、
ど迫力!大天狗面も。お楽しみに!



撮影日当日は、


東洋一の大東司をはじめ
秋の食材を使った精進料理などを


パックン・マックンのお二人と、
重長智子アナウンサーに
楽しくてためになるレポートを
紹介してしていただきました。



さて、どんな放映になるのでしょうか?



どうぞよろしゅう。

秋葉の火まつり

人にとって火ほど有り難いものはなく、

火ほど恐ろしいものはありません。

ここに、秋葉三尺坊大権現の由来があります。




日本で唯一の御神体をお祀りする火防の霊場として
全国各地より大勢の篤信を得て名実ともに
秋葉総本殿三尺坊大権現鎮座道場と
呼ばれるようになりました。


とくに、12月15日・秋葉火まつり“火防大祭”には
一夜を徹して古式による一大行事が繰り広げられ、
大勢のご信者の手により尊いご奉仕を頂いております。



それに先駆けて12月より、


可睡斎では12月1日の日より8日まで
お釈迦さまのお悟りを開かれたえにしを慕い
坐禅専一の臘八接心(ろうはつせっしん)をはじめ、



お釈迦さま三大聖日のひとつ、
成道会(お悟りの日のお祝い)
法要を12月8日に勤修し、



火防大祭にむけ六根清浄(心身を清める)の
浄水をかぶる水行(一日三回・朝昼夕)が
水行池にて執り行われます。













まさに師走を駆けるべくして、
今年も可睡斎では年末年始にむけ
慌ただしく時に穏やかに平常を保ちながら、


まことの道を求める正しい生活と安心を導き
皆さまに更なる光明と仏心がおとずれることと
11月の初頭より伏して祈るばかりです。